退屈だ

735 本当にあった怖い名無し sage 2008/02/03(日) 20:50:40 ID:77rHBovy0
子供の頃、いつも通っていた通学路の途中にボロいアパートがあった。
毎日通っている道で、道からアパートを見上げると、小さな窓がいくつかあった。
俺は、雨の日には黄色い星の模様があるお気に入りの赤い合羽を着ていた。
そしてそのアパートの側を通るたびに、そのアパートの窓を見ていた。
雨の日にはいつも眼鏡をかけた冴えない男の顔が見えた。
男はこちらを見て、微笑みながら「おいでおいで」と手を動かしていた。
一度だけ、いたずら心で窓に向かって石を投げたことがあった。
男は「怒ってないよ、こっちへおいでよ、遊ぼうよ」って声をかけられた。
だから、走って逃げた。
「あのアパートには気が狂った学生が住んでいるから、見てはいけない」
よく両親から、そんな事を言われていたような気がする。
でも、雨の日はすることがないので退屈なのです。だから窓から外を眺める。
雨の日には、朝と夕方、黄色い星の模様がある赤い合羽を着た子供が通る。
いつもこちらを見ているようだ。子供は一度だけ石を投げてきたことがあったな。
「怒ってないよ、こっちへおいでよ、遊ぼうよ」って声をかけたのに、
あの子供は、走って逃げてしまった。あぁ、退屈だ。誰かこの部屋から出して下さい。
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