失踪A

710 本当にあった怖い名無し 2009/10/11(日) 08:39:17 ID:zGEa3u1U0
そういった話の中、現場から一本西側の、天神橋へ到着。
橋の袂でタクシーを降り、そこから現場の天満橋へと向かう予定だったのですが、
タクシーを降りるなり、おばさんはそのまま天神橋を渡り始めようとしました。

私たちは何か考えが合ってのことなのかな?と思いつつ成り行きを見ていました。
しかし、それにしては異様なくらい早足で橋の中央へと向かってくため、
「おばさん!どこいくの?」と慌てて声をかけながら近づいたのですが、
いっこうに返事はなく、少し不安に感じ肩に手をかけ引き留めようとしたのです。

ところが「離せ!」と、さっきのおばさんではない、とても野太い男性の様な声で一蹴され、
ものすごい力で肩にかけた手をふりほどかれました。

これはやばいと思い、あわてて後ろから羽交い締めにし、抱き止めようとしたのですが、

「”$#%&’(←人の名前の様だったが聞き取れなかった)が待ってる!! 離せ!」と、

抱きついた私をものともせず、引きずったままどんどんと橋の中央へと向かっているのを
ようやく3人がかり止めることができました。
しかし、あいかわらず不可解な名前を叫びながら歩みを止めようとはしませんでした。
私たちはパニックになりながら、おばさんを正気に戻そうと必死に声をかけたり、
背中を叩いたり、さっきの塩をおばさんにかけ
(もう、投げつけるくらいの勢いで)たりしておりました。

しばらくの間続けていると、弱々しい声で「もう、だいじょうぶ」と、
返答が帰ってきたので、我々も手を止め、しばらくおばさんの様子をうかがっていました。


714 本当にあった怖い名無し 2009/10/11(日) 09:33:53 ID:zGEa3u1U0
「おおきに、あんたらが必死で止めてくれんかったら、私も健二君の二の舞やったわ」と、
話したのを聞き、皆青ざめてしまいました。

それほど、ここにいる怨霊は強い力を持っており、本来心に隙がある場合に
入ってこられる様なのですが、霊感の強い人というのは、どうもその霊感の強さが
諸刃の剣となるようで、精神状態如何によらず、非常に接触しやすいとのこと。
(それだけに、十分気を張っていないと通常の人より、危険なのだそうだ)

さらに事情を聞いてみると、どうやら我々が来たことと、その目的がわかったらしく、
また健二を見つけさせたくないなのだと、おばさんは説明してくれました。

まさにタクシーの中で話してくれた怨霊たちが、邪魔をしているのだそうで、
先日の捜索時などにも影響していたのだそうです。

さすがに、こんなことがあったので今日はあきらめて帰るのかなとも思ったのですが、
おばさん曰く健二がこのままでは同様に怨霊の仲間になってしまうとのことで、
せめて場所だけでも特定したいと、続行することになり、その場でおのおのが塩を振り、
残りを手に握りしめながら、そのまま天神橋の中央から、
中之島公園へと、向かうことにしました。


715 本当にあった怖い名無し 2009/10/11(日) 09:43:08 ID:zGEa3u1U0
おばさん曰く、まだ場所は特定できないが、どうも公園より下流にいる気がするとのこと。
(この公園はホームレスの方たちも多く、余りよい噂もないので気味の良いところではないのです。)
みなで公園へと降りる階段を下っていきました。
そこから東側は公園の突端となっており、そちらへはいかず、
そのまま橋の下をくぐり西南側の川縁へと出ようとしたのですが、
その時におばさんが小声で

「早くくぐり」と言われ、みなそそくさと橋の下を抜けようとしたとき、

橋脚の方から「ふふふっ」と、くぐもった笑い声が聞こえてきました。

皆も聞こえた様で、背中に冷や汗をかきながら小走りに橋を抜けきると、
今度は明らかに私たちに向かって

「帰れ!」と、冷静に叫ばれました。(口調は冷静ですが、とても大きな声で)

みなびくっとしながら声のする方をみると、全身黒ずくめ?
(暗くてあまりよく見えてない)の老人
(顔の輪郭だけがやけにはっきりとして見えた。)が、立っていたので、
てっきり、ホームレスだと思い込み、友人共々、少し安心したのですが、
振り返ると同時に、皆にかぶさるようにしておばさんが

「あれは死神やからもう見たらあかん」といわれ、続けざま
「あれと、目おうてないやろな?」と、言われました。
皆、口を揃え、「おうてない、おうてない」といい、少しそこから離れました。




717 本当にあった怖い名無し 2009/10/11(日) 09:46:19 ID:zGEa3u1U0
あれも、先ほどの怨霊のひとつだそうで、あそこに居る人たちで心に隙のある人を
見つけては仲間にするためにあそこにいるのだそうです。

続けざまにそういった事が起こったこともあり、おばさんとしても我々のことが
気がかりだったらしく、
「もう、今日はやめとこ、改めて私だけで見に来るわ」と、結局捜索は断念し、
そのまま公園を西へ進み難波橋から公園を後にし、
行き同様タクシーを拾っておばさんの家へと向かいました。

その帰りのタクシーの中で、同行した友人の中の一人に
「あんた、さっきの死神の目みたやろ」と、言われ
その友人が少し後ろめたげに「うん」と、うなずきました。
「やっぱり」と、おばさん。

その場を離れた私たちには感じなかったのですが、おばさんにははっきりと
その死神がその友人にかなり強い興味を抱いているのを感じたそうで、
切り上げる決断をしたんだそうです。

おばさんの家に着くと、先の友人に「あんた、上着脱いでみ。」
といわれ、皆それまで気づいて居なかったのですが、
脱いだ上着の左肩部分にぼんやりとですが、単なる汚れとは言い難い、
黒い手形がついておりました。

「見てみ、これでわかったやろ」と、あんたは二度とあそこには近づいたらあかんよ。
と、強く念押しされました。
「上着もお祓いしとくから、おいとき」と言われおいていくことに。
それから友人共々、しっかりとおばさんにお祓いをしていただき、その日は帰ることになりました。


718 本当にあった怖い名無し 2009/10/11(日) 09:53:52 ID:zGEa3u1U0
体験談としてはここまでなのですが、後日談として…。

その後、おばさんから経過の連絡もこず、状況も変わらないまま一ヶ月が過ぎようとしていました。

そして健二が失踪して約1ヶ月のちに、捜索した現場からそれほど離れていない、
道頓堀川(中之島公園の突端から下流へ100mほどのところから南へと分岐)で、
遺体が見つかりました。

ほっとした様な、とても残念な気持ちでようやく供養をしてあげることとなりました。

そのことをおばさんに報告すべく、友人の達彦が電話をかけたのですが、
一向に電話に出る様子はなく、おかしく思い、達彦は両親におばさんと
連絡が取れないと相談したところ、両親がそのおばさんの姉に連絡を取ってくれることに。

すると、あの日以来、入院しているとのこと。
原因については、詳しいことはわかっておらず、連絡のつかないおばさんの姉が
家を訪ねたとき異変に気づき、救急車で入院することになったそうです。

その話を聞き慌てた私たちも、おばさんの見舞いに行ったのですが、
入院時からずっと昏睡状態で話もできない状態でした。
そして、翌日には息を引き取ったらしく、その連絡だけを達彦から
彼の両親を通し聞きました。
死因やその他詳しいことについては、ほとんど伺えておりませんでした。

以上が話のすべてです。

おばさんの死とあの出来事に因果があるのかどうかは、我々ではわかりません。
が、もしおばさんがいなければ、我々自身が同じ目にあったのかもという、恐怖だけは感じました。




720 本当にあった怖い名無し 2009/10/11(日) 09:55:53 ID:zGEa3u1U0
後記として

当時の不可解な点として、飛び込んだときの状況は、お昼過ぎまで
雨が降っていて多少河川が増水していたが、流された先には公園の突端があり、
上がることも十分可能ではなかったのか?

また、飛び込んだ際および、その直前・直後に至る目撃証言は一切なく、
残された靴のみが、発見されたこと。
(橋を徒歩で渡る人はあまり多くないと思われるが、
交通量は多く、たくさんの車が通行しているので、多少の目撃証言はない方がおかしいと、
警察の担当者も話していた。)

最後に、彼らの仲間になる前に解放されたのか否かについては
知るよしもありませんが、友人たちとしっかり供養させていただいたので、
安らかに成仏していると思っております。
おばさんも安らかにお眠りください。

以上、長文失礼いたしました。
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