実況メール

200 その1 sage New! 2008/03/11(火) 21:05:35 ID:UVZCdy0fO
ある日、普段はあまり遊ばない友達からメールが来た
「今から肝試し行くんだけど一緒に行かない?A君とB子C君が一緒何だけど、どうかな?」
そんな内容だった。私は既にお風呂に入ってくつろぎ中の夜8時頃、ちょっと気にはなったけど久しぶりのゆったりした時間が勿体なくて断った
「残念〜。
あっ!!せっかくだから実況メールしてあげるよ〜。目的地は〇〇病院だし」
〇〇病院と言えば地元では結構知られたスポット、『週末だし他にもいるんだろうなぁ』なんて思いつつ適当にメールの相手をしながらのんびりした週末の夜を過ごしていた。
この後に、あれ程の事が起こるなんて思いもせずに…
結局彼女達は更に二人の友達を加え、六人の団体でその病院に向かっているようだった。
メールはとめどなく続く、興奮する気持ちを抑えられないのが手に取るようにわかる。
たまに、車内で撮したと思われる画像や動画等が添付されていた。
運転手のA君と予備運転手のD美以外はビールも呑んだりして騒いでいるようだ。
楽しそうなメールを見る度にちょっぴり後悔してた、結局メールで付き合わされるなら行った方が良かったなぁなんて思ってた。
程なく、車は現場の病院に辿り着いた様だ。
「それでは、A突撃部隊、出撃します!」
なんて張り切ったメールと共に病院の入り口の写メ。
いやぁ〜な雰囲気漂う写メだった。何となく霞がかかった様に見えなくもない。



201 その二 sage New! 2008/03/11(火) 21:06:39 ID:UVZCdy0fO
『心霊スポット何だからそんな感じがして当然よね』
なんて思いながら。私は、既にこの実況を楽しみ始めていた。
夏に良くある特番みたいに。
「先ずは一階、診察室〜。大したことないね〜。A君が机あさってま〜す。何にもめぼしいものはないみたい」
写メがあったので見てみる。
『赤い光?街灯かな?』
「街灯はないよ〜?ライトが反射してるんじゃない?とりあえず病棟に移動するみたいだから行くね〜」
ライトの反射?あんな高い位置でしかも反射する様なものないみたいなんだけど…
何だかドキドキしてきた、嫌な予感もしてくる


202 その3 sage New! 2008/03/11(火) 21:08:35 ID:UVZCdy0fO
「二階到着だよ〜何だかこわぁ〜い(笑)」
今度は動画だ、ワイワイガヤガヤと騒ぐ声、暗闇に交差するライト。レポーターちっくなB子の声
??
見終わった後に何となく違和感があった。もう一度見てみる…あれっ?
一瞬写るベット…更に繰り返し見ていくと、私は青ざめてしまった。
キャプってみると、間違いなく写ってる。
慌てて、その画像をつけてメール返信
『足!写ってる!ヤバいよ、逃げて』
A君から電話が来た、驚きながら出る。
「お前画像になんかしただろ?止めろよ全く!」
後ろが何となく騒がしい。みんな動揺してるみたい
『私、何もしてない!本当に写ってたの!早くそこからでた方がいいよ!』
叫ぶように告げたその時
【ウフフ】
『え?』
「何だよ、どうしたんだよ。脅かすようなこと止めろよ」
【逃がさないわよ】
『イヤ!何これ?』
「お前だろ!お前だと言ってくれ!」
[キャーッ!!]
電話の後ろから叫び声が聞こえた。
私はパニックになりながら必死に電話に叫んでた
『逃げてー!!』
「何だよあれ!おい!!みんな一階まで走れ!」
電話を切ることも忘れたように少し遠くからA君の声



203 その4 sage New! 2008/03/11(火) 21:09:27 ID:UVZCdy0fO
何が起こってるのかわからない。叫び声や走る足音に混ざり、耳障りな笑い声。
私は身動きも出来ず、携帯に耳を傾けながら祈り続けていた。
誰かの名前を鳴きながら叫んでいる声、断末魔の様な絶叫。悲鳴、笑い声、悲鳴、笑い声…
頭がおかしくなりそうだった。
どうしたらいいかもわからず、携帯から耳を離す事も出来ずただただ泣いていた
暫くすると、まるで嘘の様に静まり返る携帯…
私は意を決して、警察に電話をする。
怒られた…が、一応現場に行ってくれるらしい。
一安心…とはいかず、不安に苛まれる。
私は車のキーを握りしめ、玄関を飛び出していた。
警察も来てくれるなら大丈夫!何て甘いこと考えながら、現場に向かった
現場に向かう途中何度か電話がメール着信は通常着信を知らせていたが、気づかないまま現場に到着した。
怖くて車から降りるのを躊躇する。警察はまだ来ていないようだった。
ふと、携帯の着信に気付き、慌てて見てみる。
A君からの着信とB子からのメールだった。
「助けて」
「ここだよ」
「早く来て」
「警察」
その後本文なしメールが三通…何か添付されている…
意を決して開けてみる…
息を飲んだ。言葉にならない
画像には参加者達を掴み笑う見知らぬ女
女の目
最後は動画で何かを呟き笑う女
真っ青になって逃げ出そうとした…
その時、後ろから赤色灯が近付いてきた。一瞬の安堵の後慌ててパトカーに向かう。
二人の警察官に事情を話し、携帯画像を見せると、一人の警察官が応援を要請していた。
静まり返った病院に警察官二人が向かい、私は後発隊を待つように言われた。
程なく、後発隊も到着し、全員で病院の中に向かう。
暗くジメジメしていて、恐怖を纏う病院の中へ




211 とりあえずラスト sage New! 2008/03/11(火) 22:07:18 ID:UVZCdy0fO
暫くすると無線から声がした、二階にて人を発見したようだ
慌てて私達は向かった。
204号室…にベットが6つ…そこに全員寝かされていた
警察官達が近寄り声をかけるが反応がない。
救急車の要請…運び出し…呆然とする私の前でどんどん救出されていく。
全員が運び出され、私は事情を話すために警察に向かう。
警察署につく頃には朝になっていた。
警察官には信じてもらえなかったが、画像や映像を見せて話していく
だが、画像も映像も一切怪しい所はなく。更にはA君の携帯には発信記録さえない。
その後何度か警察署に呼ばれ事情を説明した。
あの時の六人は二人は未だ意識不明…二人は精神を病んで入院…二人は不可解な自殺
という、激しく鬱になる結末だった。
私は必死にこの出来事を忘れようと努力した。
携帯は勿論新規に買い換え、古い携帯は怖かったのでお寺に預けた。
あれから1ヶ月がたち、私はあの出来事はあまり思い出さなくなっていた。
そんなある日…自宅で寛いでいると携帯が鳴る
携帯を見る…違う…どこから…クローゼット…恐る恐る開けてみる…古い携帯…あぁ…私は逃げられないんだ
鳴り続ける電話を見つめ…何かを諦めた

一応完結チックですが、続編もあります。焦ってバイバイさるさんになってて書き込めなくなり、ごめんなさい
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