エシ@

534 :ME ◆KCYjPGrG56 :2011/04/08(金) 03:25:18.62 ID:XQ/W8jQK0
1
小1の11月〜小2の五月上旬までに体験した話を投下させて下さい。
上記はめちゃくちゃ中途半端な時期ですが、一時的に転校しました。

発端は私の心霊写真。
小学校入学の記念に、写真館で一人おすましして撮影。
その写真が心霊写真として出来上がってしまった。
(当時は特に酷くて八〜九割が心霊写真で、私の写真だけ別のアルバムに入れて仏間の奥に厳重保管されるレベル)
写真は十人?(匹?)の半透明な何かに囲まれ、私も半透明だった。
遠縁の本家がその噂を聞きつけて、是非その写真を送って欲しいと土下座訪問して来た。
両親は快く写真を渡してしまった。
その本家と言うのが、遠縁の親戚に「就学(小学校に入学する年齢)前後の女の子はいないか?」と聞きまわっていたらしい。
両親も「養子縁組の話かな?」とかんぐったそうだが、何せ私は不思議ちゃん。
心霊写真を本家が持ち帰れば、きっともう何も言って来ないだろうと思ったらしい。

お盆8/15が過ぎて、涼しくなってきたなーと近所の空き地で虫取りをしていると母親が駆け足でやって来た。
「MEちゃーん!本家の人が突然いらっしゃってね、MEちゃんに会いたいって」
私は来客用の高級菓子が食べられると思って、虫取りを中断。まっすぐ、家に飛んで帰った。
スーツを着たお兄さんがずっと父親に土下座したまま「御願いします」と何度も言っている。
とても異様だった。


535 :ME ◆KCYjPGrG56 :2011/04/08(金) 03:27:41.35 ID:XQ/W8jQK0
2
「困りますよ!」と父親は札束をその人の鞄につめこんだ。
「お金、土地、一生涯の保障、何でもいたします」とお兄さんは泣きながら懇願。
「ME、本家が御前を欲しがってる。絶対、養子になんか出さないからな!」と父親があんなに怒るのをはじめて見た。
「お盆で本家筋が全員集まって、『MEちゃんなら、【借り子】ではなく【借り様】がつとまる』と喜んでおったんです!どうか!」
「御願いします!MEちゃんを少しの間、本家に招きたいんです!」
「だから、その借り子だか借り様だか知らんがな。そんなのどうするんだ!小さい子にイタズラする気なんじゃないか!?このロリコン共!!」
そこへ父方の祖父母も駆けつけて来た。
「やめんさい、(父親の名前)!」
「分家の分家の分家みたいな我が家から【借り様】が出るのは、それはそれは目出度い事なんだよ!」
おばあちゃんがパシッと父を叩いた。

本家の跡取り息子夫婦はかなり若い時に結婚して、ずっと子どもが出来きなかった。
それで、その土地の風習「借り子」をする事になった。
「借り子=期間限定で親戚の子をレンタルする」
親戚の子を引き取って実子のようにかわいがって育てると、自然と子どもが出来る。
出来たら、宴を開いて盛大に借り子を送り出して、元の家に戻す。
それにいくつかの制約・条件・リスクを課したのが「借り様」。
・借り様は女の子だけおk
・借り様を泣かせると流産する
・借り様が死ぬと血筋が絶える(絶家になる)
・借り様=外から招く神様?


536 :ME ◆KCYjPGrG56 :2011/04/08(金) 03:30:04.89 ID:XQ/W8jQK0
3
本家は不妊治療と並行して、三人借り子をしたが「邪魔された」らしい。
(本家の血筋が弱まれば、その地域で得する人達がいた)
それで、(悪運の強そうな?)女の子を探していた。
「でもねー、かなりの遠縁ですよね?他の分家筋の方々に申し訳が立ちません」とおばあちゃんがやんわり断ろうとした。
「ですから、分家筋の方も根回しはしました。今回の事でかなりの人達が動いています」
「でもねー、私達じじばばも両親も本家へついていけないのでしょう?心配だわねー」
「御守りいたします」とお兄さんが顔を上げた。
「俺は知ってるぞ!前の借り子三人全員、血反吐にまみれて死んだんだ!何が『お守りします』だ!」
「孫はやらん!だから、あんた等には関わりたくなかったんだ」
おじいちゃんは本家とは絶縁とまではいかないものの、交流を拒んでいたらしい。
「この大馬鹿息子!」と父、おじいちゃんに張り倒される。
必死の説得を受けて、私は本家のあるI市へ移る事になった。

神無月の10月が過ぎ、11月1日。
まる一日かけて、世話役の「カイさん」と地元から遠く離れた本家のあるI市に到着。
本家の大きな門をくぐる前、車から降りてお辞儀をして中へ進んだ。


537 :ME ◆KCYjPGrG56 :2011/04/08(金) 03:32:29.73 ID:XQ/W8jQK0
4
それから歓迎の儀式だったが、歓迎と言うよりは葬式みたいにしめやか。
子どももたくさん来ていたのに、誰も喋らない。儀式を行う本家当主以外誰も喋らなかった。
当主も特殊な祝詞みたいなものをあげていた。
次の日からは常に監視役やら世話役やらに囲まれていた。
朝起きると、井戸水を頭からかけられる。
間食なし、三食は肉・魚・卵厳禁(殺生を避けた?)。
お腹がすいたからといって、台所に近づいただけでも怒られる(火は穢れるから)。
夕方から当主や跡取り息子よりも先に一番風呂。
登下校は完全送迎。
息抜きといえば、学校で勉強する事と自分を必要としてくれる例の息子夫婦に甘えるくらいだった。

そんな楽しい学校でも、ちょっとした歪みが出てきていた。
転校初日から、私は名無しで生活していて学校でもME(本名)を名乗れなかった。
特に、旧家出身の担任ジロウ先生は事情を知っていて、私を「オミカリ様」と呼んでいた。
「借り子」と呼びかける児童には、きつくお灸をすえたので、上級生からも注目を浴びるようになってしまった。
なおかつ、登下校の送迎と授業中も教室の後ろや廊下で待機している世話役の「カイさん」が目立つ。
そのため、転入先のクラスメイトは私をいじめるようになった。
いじめはエスカレートして、教室に入った途端投げつけられた花瓶が当たって顔を切ってしまった。
ジロウ先生は大激怒して、「オミカリ様になんて事をするんだ!」と怒鳴って、
いじめていた子達全員に平手を打った。


538 :ME ◆KCYjPGrG56 :2011/04/08(金) 03:34:52.12 ID:XQ/W8jQK0
5
私がちょっとケガをしただけで、カイさんは謹慎。
代わりに、エイジさんが世話役を代行した。
エイジさんが代行を務めはじめて数日後に事態はもっと悪化。
放課後、エイジさんは教室から出て行ってしまった。
どうしたのだろうと思っていると、「あたし、知ってるよ!借り子の殺し方!」
急にクラスメイトのナナコちゃんが私の腕をぐいっとつかんだ。
有無を言わさず、他の女子も私をつかんで、女子便所へ連れて行く。
一番奥の個室の洋式トイレにふたをして私を座らせた。
ナナコちゃん含む九人の女子がギューギュー詰めになって入ってくる。
カチャッと個室の鍵がかかる音がした。
私は三つ編みの髪をむちゃくちゃにほどかれた。

かーりこ、かりこ
つつかれめーに、#&$%ばなー、
サイコロ(?)ふってー、したぬいてー、
=#%<$ちょっきん、あしじょっきん、
なかわたつむいで、いとひいてー、・・・・・・

延々と不気味で意味不明な歌を歌いながら、一人ずつ私の髪を一束握って
ジョキン、ジョキンとハサミで切っていく。


539 :ME ◆KCYjPGrG56 :2011/04/08(金) 03:37:06.64 ID:XQ/W8jQK0
6
ザンバラ頭でどうにか学校を飛び出した私はもう怖くて怖くて、I市からとにかく出たい、逃げよう、家に帰ろうと必死で走った。
ただ、土地勘の無いI市から遠い地元(車でも帰れるかどうか)へ、どうやっても逃げることは出来きなかった。
夜の九時過ぎ頃、警察に保護された。
家出人の捜索は出ていない。
この辺りの子ではない様子。
名無しで(本名を名乗らない)生活していたので、警察でも名乗らなかった。バレたら、また本家行きだと怖かったし。
「あー・・・もしかして、M家(本家の事)のオミカリ様でねーか?」
「あー・・・また、ずいぶん酷い事されましたなー」
「大丈夫です。今、M家に連絡しますからー」
カイさんがやって来た。
「エイジさんは?」
「いなくなった。ごめんな、怖かっただろう」
「エイジさんの届出、出していかれますか?」と警察にカイさんは聞かれていた。
「いや、明日にでも。とりあえず、今日は失礼します」
本家へ着くと、当主に呼ばれた。
「悪かったね。本当に……今、皆で話し合っているから」
「君は七才だから、あと七日で死ぬかもしれない」
「君が来る前に、三人の借り子が死んでいる。相手は本気だ」


540 :本当にあった怖い名無し:2011/04/08(金) 03:38:05.66 ID:6rRUPFLC0
横レススマン

「俺は知ってるぞ!前の借り子三人全員、血反吐にまみれて死んだんだ!何が『お守りします』だ!」
「孫はやらん!だから、あんた等には関わりたくなかったんだ」
おじいちゃんは本家とは絶縁とまではいかないものの、交流を拒んでいたらしい。
「この大馬鹿息子!」と父、おじいちゃんに張り倒される。

と、あるが
おじいちゃんは賛成なの?反対なの?


541 :ME ◆KCYjPGrG56 :2011/04/08(金) 03:39:26.28 ID:XQ/W8jQK0
7
借り子やオミカリ様も「借り代」と総称があるらしい。
地方・地域によっても名称はころころかわる。
「借り代」は4才〜9才が選ばれる。
もともとは、子どもが出来るようにと始まった風習。
しかし、良い「借り代」の中にはその家を栄えさせる座敷童子や氏神?のような素質を持った子も居る。
それがオミカリ様らしい。
また、家を栄えさせる力があるから、借り子に何度失敗してもオミカリ様を迎えれば子どもが出来る。
オミカリ様を出した家には迎えた家から優遇され、お金や土地といった財産も分けてもらえた。
それをねたんだり、「自分の家の子もオミカリ様の素質がある」と嘘をつく人達も出て来た。
だから、その家が滅びるように・自分の子がオミカリ様になるように・借り子になるように、と
今いる借り子を殺す呪法がある。
そう、言われても小一には全然解からない。

一例を当主は教えてくれた。
この一例は昔の話らしい。
神社の御神木の枝を芯に選ぶ。
呪い殺したい借り子が使っている布団から抜いたワタで芯をおおう。
借り子から切った髪を束ねて、その芯の入ったワタに巻きつけグルグル状にする。
これで、呪具完成。
呪具を包む箱?みたいなのは釘といった金属を使わないで作る。
箱を使える状態にするには箱を作るだけではなく、箱に効果を持たせるための生贄みたいなのが必要。

エシAへ続く
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