小人たち

従兄の話
従兄は霊感が強くて普段から色々見てるらしいです。
一人暮らしをしている家で、風呂に入るとお湯に長い髪の毛が浮いてたとか、
朝起きたら女が顔を覗き込んでた、とか話題が豊富です。
心霊スポットを巡るのが趣味で一人で行くこともあるそうです。
そんなキモい従兄が今までで一番怖かったと言っている話です。

従兄(T)が高校生の頃Tの部屋で友人二人(N、K)と飲んでいたそうです。
Kは酒が弱く、すぐに潰れてしまったため隣の部屋に移して寝かせました。
TとNはまた飲みに戻りました。

12時を過ぎた頃、隣の部屋のKが唸されている声が聞こえ始めました。
二人とも気にせず飲み続けていましたが、Kの唸り声が長く、
段々苦しそうになってきたので隣の部屋に様子を見に行くことにしました。
Nがドアを開け、Kに近付き声を掛けましたがKは起きません。

Tは部屋の中に入ることができませんでした。
1mくらいの小さな人たちがKを取り囲んでいます。
みんな五体満足でなく、中には顔がない人もいたそうです。
それが徐々に数を増やしていきます。
NはTが部屋に入ってこないのを見てなんとなく察し、KをTの部屋に移しました。
しばらくしてKが目を覚まし、顔面蒼白で言いました。

「多分部屋こっちに移したくらいの時に小人みたいな人たちが
すげぇ怖い顔してTのこと睨んでたよ…」

従兄はその日眠らずに過ごしたそうです。
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